キャリアの晩年を迎えて

このブログを開設した2009年、どんな気持ちで開設し、その後ほったらかしにしていたか?今となっては覚えていません。

ただ、あれから13年が経ち、その分年も取り世間から見るとまだまだ若い部類にはいると思うのですが、自分の実感としては、そろそろ終わりかなあと感じています。

 

最近は、仕事への情熱も無く、ただ会社に行って帰ってくる毎日。

そろそろ引退した方がいいのかな?

と思い始めたのが2年ぐらい前かな。

それからまだダラダラと仕事を続けておりますが、いまいち面白味の無くなった仕事にあまり情熱を傾ける気が、どうしても起きません。

私はずっと土壌汚染の調査や対策の仕事をやってきました。

昔は、色々と試行錯誤を重ねながらやってきたのですが、最近は一工夫するとかいうのが全くなくなってきました。

決められたことを決められた通りやる仕事、全く同じ現場は存在しないのですが、同じようなことを同じようにやるだけ。

世間的な定年まであと15年、こんなことを毎日やっていていいのか?

な~んて、考える日が多くなってきました。

そこに、環境省でも動きが。

今年の7月から土壌環境課が廃止され、水環境課の中に土壌環境室という部署が設立されました。

自分が関わる業界の、霞が関の部署が課から室へ規模縮小されたのは、まあまあショックでした。

これがね、水循環基本法に基づく水循環基本計画を遂行するため、土壌と地下水を一元的に見るということの布石なら面白いのですが。

元々、土壌は土壌環境課(土壌汚染対策法)、地下水は地下水・地盤環境室(水質汚濁防止法のうち地下水に係る部分)でやっており、土壌汚染と地下水汚染は一体として考えるものなのですが、部署が違えば・・・縦割りってことで。

自治体ベースでは、土壌と地下水を同じ部署で見ているって所もありますがね。

 

ということで、完全に仕事に対するモチベーションを失った私は、そろそろ引退の準備を始めています。

ただね、自分の知っていることは後に続く者に残しておいた方がいいのかなと。

何か残してやれるものはないか?と考えて、このブログがまだ生きているかなと触ってみたら、記事一個だけで生きていたのでw

自分の会社の人間は、みんなそんな深い知識を持ってやっている訳ではないんですが、それぞれ無難に仕事をこなしている状況です。

正直、深堀りしてまでやらなあかんことってこの分野はあまり無いんですよね。

とりあえず、東京都、横浜市で言えば、それぞれの自治体で公表しているマニュアル通りに書類を仕上げればいいだけになっていますから。

あ~いうマニュアルは便利っていえば便利ですが、それ以上の向上心の無い人間にとってはそこで思考が止まっちゃうんですよね。

最終的に印鑑を貰って請求書出せばお仕事は終わりますから。

なので、かなり中途半端な知識のままでウチの人間は仕事やってます。

それじゃ通用せんこともあるんよって、それ以上のことを仕込もうとしても、それは知識や経験の押し売りにしかならんのですよね。

 

一方で、こーいうブログとか、最近ではYouTubeの動画なんかのいい所は、見たい人がそれぞれ見たいものを見て勝手に知識や考えを深めることが出来るということにあると思います。

ですので、この業界で自分の後に続く人がもしなんかのきっかけでこのブログを見つけて、それぞれの知識を深めることの役に立てばそれは素敵なことかなと。

 

別に見てくれる人がゼロでも構いません。積極的に宣伝するつもりもありません。

これから、仕事を引退するまでの間、出来るだけ自分の知っていることをこのブログに綴っていこうと思い、この眠っていたブログを復活させました。

そーいう意味で、タイトルを「惜別の置き土産」ってしたんですよね。

キャリアの晩年、最後に置き土産を残して引退する。

これをモチベーションにして晩年を過ごそうかなと思います。