第38回

さて、午前の問題も終わりに近づいてきました。

出題者大好き地下水の問題。

問題33、34はいっぺんにやった方がいいかな。

この辺は法律で決まっていることではないので、まあ、調査をやっている人の一般教養として知っておきましょうという感じです。

まず、問題33。

 

ポイントは、問題文の第二種特定有害物質って所。

選択肢(1)は、常時揚水をしていない井戸でパージが不要な場合は無いと思います。

次に選択肢(2)ボーリング孔からの採水もガイドラインでは「あり」と(法第5条の調査の場合で1回のみの採水の場合等)。まあ、1回のみ観測する場合でも、観測井を設けた方がいいんですけどねw

選択肢(3)は何気に大事な所ですが、六価クロムというより物質というよりも採水した地下水。地下水って地上に上げた時点で地下水じゃなくなるんですよね。環境が変わるっていうか。地下水のままの水質を、地上に上げた時にキープできているか?この辺は地味に大事ですが、六価クロムの場合のpH調整の要否ってのは私の知識では分かりません。

選択肢(4)については、一応、採水はスクリーン区間の中央って。わたしゃ、土壌の汚染状態を見て変えてもいいんじゃないかなって思うんですけど、一般的には中央でと言われているので。

選択肢(5)については、第二種特定有害物質対象の地下水に濁りがある場合のろ過ってのは、結構、重要なポイントなので。

選択肢(3)は分りませんが、適当って言われると選択肢(5)が適当だと思うので、選択肢(5)が正答。

 

次に問題34。

 

まず、選択肢(1)。複数の帯水層がある場合はそれぞれの帯水層に対応する観測井を設けた方がいいと思います。次に選択肢(2)。観測井設置直後の井戸洗浄が不要な場合って無いと思っています。選択肢(3)は妥当かなと。選択肢(4)は、かなり作業性はきついですが25㎜でもいいのではと言われているので。でも、私は最低でも50㎜の管を使います。選択肢(5)については、余剰水を戻しちゃいかんだろってことで。

よって、正答は(3)。

 

この辺は、法律に細かい規定がある訳ではないので、絶対そうしなきゃいけないっていうより、そうした方がいいでしょう的な話ですね。